家具の処分は手間もお金もかかるので、あまり増やしたくない……。

引っ越しのたびにそんな風に感じている方にぜひおすすめしたいのが、エシカル家具ブランド「カミカグ」です。

パッと見は “木目が美しい木製家具” なのですが、その実態はなんと “ダンボール” !

「強い」「軽い」「美しい」と3拍子そろっている上に、処分する際は資源ごみにも出すことができるんです!

【これ…ほんとにダンボールなの!?】

リサイクル可能なダンボール製家具を取り扱う「カミカグ」。その最大の魅力は、木材のような質感です。

どこからどう見ても木製家具にしか見えないクオリティー

代表的な商品「スツール(The Stool)」は7000円から購入可能で、ほかにもデザインスツール、ローテーブル、ハンガー掛けなどを取りそろえています。

【曲線美が魅力的!】

「カミカグ」もうひとつの魅力は、オーダーメイドにも対応している点。

曲線やディテールにこだわっている家具といえば、かなりお値段が張るイメージですが、素材がダンボールでできている「カミカグ」の場合は、人の手ではなくデジタル加工でパーツを切り出すためリーズナブル!

コスト減だけでなく、正確な形状にカットできるという利点もあります。

【きっかけは「大学生のひとり暮らし」】

そのほか「持ち運びがラク」「倒れたりぶつけたりしてもケガをしにくい」「1.2トンの荷重に耐えられる」といったメリットも。

資源ごみとしてリサイクルできる点も、処分のしやすさ・環境への配慮という相反する面にうれしい強みです。

そんな「カミカグ」の代表取締役・和田亮佑さんに、ブランドを立ち上げた背景を聞いてみました。

和田さん:

大学時代に引っ越しを7回経験したとき、家具の処分のしにくさ、扱いにくさを感じました。いっぽうダンボールは軽量で、資源ごみにも出せる利便性を備えています。
なのでダンボールで家具を作り、意匠性をアップデートできれば、引っ越しの多い人、手軽な暮らしを求める人、環境に配慮したい人の新しい家具の選択肢が作れると考えました」

とのこと。和田さんが直面した悩みは、引っ越し経験者ならば誰しも身に覚えがありそう。

利便性を追求した結果、「環境に優しい」というプラスアルファが生まれたんですね。

【「ダンボール家具=当たり前」の世の中に】

「カミカグ」が目指すのは “ダンボール製および紙製の家具が当たり前になる世界”。

和田さん:

「環境配慮に向けたニーズが高まっている昨今だからこそ、一般家具としてダンボール家具・紙製家具を使用してほしい。
意匠性・機能性を解決して、新しい家具の選択肢として世の中に広めていきたいです」

ダンボールならではの利点に加えて、唯一無二の美しさで着実にファンを増やしている「カミカグ」。

現在は単色展開ですが、ゆくゆくはカラーバリエーションも検討しているとのこと。今後の展開が非常に楽しみですね!

参照元:カミカグInstagram @kamikaguTwitter @kami_kagu
執筆:田端あんじ (c)Pouch