日本在住の外国人は、日本の地震をどう考えているのか聞いてみた

日本に住む外国人は日本の地震をどう考えているのだろうか

日本人にとって特別な意味を持つ「3・11」を先日、今年も迎えた。死者・行方不明者が1万8,000人を超える(平成28年12月時点: 警察庁発表資料による)未曾有の大災害は、美しい東北の景観に大きな爪あとを残した。と同時に、私たち日本人に決して消えることのない地震と津波への恐怖心を植えつけた。

痛ましい災害を風化させてはならないと、当時の映像が鑑賞できる施設も都内にあり、地震がない(もしくは少ない)国で育った人たちが折に触れて訪れては、地震への対応策などを学んでいくという。

では実際、外国人は地震大国・日本の地震をどう思っているのだろうか。今回は、日本で生活している外国人20人に聞いてみたので、気になった回答を紹介しよう。

Q.日本の地震をどう思いますか。また、具体的な地震対策をしていればその内容を教えてください

地震は怖い

・「地震は怖いと思いますが、日本人はどこの国よりも地震対策をしっかりしていると思います」(ウクライナ/30代前半/男性)
・「親戚たちもよく『日本の地震は大丈夫か? 』と聞いてくるので、私も常にうっすら不安を感じています。でも日本の耐震設計はしっかりしてると思うので、地震対策は特にしていません。地震情報アプリをインストールしてるくらいです」(モロッコ/30代前半/男性)
・「結構怖い。東京防災本や防災グッズなどは備えている」(韓国/30代前半/女性)
・「怖いですね、地震。地震対策は特にはしていません」(ドイツ/40代後半/女性)
・「地震が来ると怖いので、家具を固定しています」(モンゴル/40代前半/女性)
・「最初は、日本人は地震が来てもとても冷静だということがカルチャーショックでした。正直言って、いつも怖いです。対策は特にしていません」(キルギス/30代前半/女性)
・「怖いです。いつも多めにお水を買っています。そしてヘルメット、携帯トイレ、電池式コンロ、インスタントフードなどを対策として置いています」(ポーランド/40代前半/女性)

地震には慣れている・慣れてしまった

・「最初はとても気になっていたんですが、だんだん慣れてきました。ただ、やはり東日本大震災を経験したので、地震が長く続くと不安になります」(イタリア/30代前半/男性)
・「実家のカリフォルニアでも地震があるので、慣れています」(アメリカ/20代後半/男性)
・「地震は環境によるものなので仕方ないですが、最近慣れてきました。対策としては家に避難袋を用意し、以前学校で避難訓練を経験しました」(エジプト/30代前半/男性)
・「台湾も同じぐらい多いため、特に何も思わない」(台湾/20代後半/男性)
・「慣れてきた。地震は予測できない・逃げられない災害なので、不安になっていてもしょうがない。対策は特にしていない」(タイ/30代前半/女性)
・「今は慣れてしまって何も対策はしていないです。怖くなくなってしまった」(ロシア/30代前半/女性)
・「最初は怖かったが、今は慣れてきた。対策はいつも食品、水などを準備しておくこと」(ベトナム/30代前半/女性)

地震が来ても大丈夫

・「日本の建物の構造は強いと思い、勝手に安心しています」(トルコ/30代後半/男性)
・「いつ起こるか、どこで起こるかとかは何も分かりませんから安心できません。住んでいる場所は十分に安全だと判断しましたから、特に地震対策をしていません」(ブラジル/40代前半/男性)
・「日本の建物がしっかりしているので、日本の地震は怖くない」(フランス/30代前半/女性)