all engineer.jpは3月22日、同社が運営するサイト「fabcross for エンジニア」が実施した、残業に関するアンケート調査の結果を発表した。調査は1月12日~19日、20歳~59歳の公務員・会社員1万145名を対象に、ネットリサーチで行われた。

残業が多い業種は「教育」「漁業」「複合サービス」

平均的な1カ月の残業時間を業種別に集計したところ、「教育、学習支援業」が29.5時間と最も多く、次いで「漁業」が26.8時間、「複合サービス事業」が23.8時間となった。反対に最も少なかったのは「医療、福祉」の12.6時間で、以下、「鉱業、採石業、砂利採取業」が13.0時間、「公務(他に分類されるものを除く)」が15.3時間と続いた。

平均的な1カ月の残業時間(業種別)「fabcross for エンジニア」調べ

1カ月に11時間以上の残業をしている割合が一番多い業種は「教育、学習支援業」で58.9%を占めた。

職種別の平均的な1カ月の残業時間をみると、最も多かったのは「教育・保育関連職」で32.0時間。次いで「農林水産関連職」が29.7時間、「経営者・会社役員」が28.7時間となった。一方、少なかった職種トップ3は、「事務職」が11.4時間、「医療・福祉・介護関連職」が12.2時間、「総務・人事・経理職」が16.1時間となった。

職種別の1カ月当たりの残業時間

1カ月に11時間以上の残業をしている比率が高い職種は「製造系エンジニア(制御・ソフトウェア系)」で69.7%。また「製造系エンジニア」は職種により残業時間に差がみられ、制御・ソフトウェア系は27.3時間、機械系は24.8時間、電気・電子系は21.5時間、生産技術は20.2時間と、最大約7時間の差があった。

製造業エンジニアにAIの進化で業務量が減る可能性はあると思うか聞くと、「1~2割程度は減る」が21.5%、「まったく減らない」が17.6%、「3~4割程度は減る」が16.5%となった。