説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『スクリーンショットを撮ると、画面左端に小窓が現れます!?』という質問に答えます。

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iPhoneの画面のようすをそのまま画像ファイルとして残せる「スクリーンショット」は、アプリの使いかたを実際の画面をもとに説明したいとき、ゲームアプリの最高得点といったレアシーンを残したいときなど、まさに"百聞は一見にしかず"の働きをします。ここぞという場面でスリープボタンとホームボタンを同時押しすれば、その瞬間が『写真』アプリのカメラロールにPNGフォーマットで記録されます。

そのスクリーンショットが、iOS 11で仕様変更されました。撮影はスリープボタンとホームボタンを同時押しすること、カメラロールにPNGフォーマットで記録されることに変わりはありませんが、撮影直後スクリーンショットの内容が小窓として画面左下に4秒ほど表示されます。

小窓は放置すると自動的に消えますが(カメラロールには残ります)、タップするとマークアップ画面が現れます。マークアップとは、iOS 9のとき追加された画像に図形や注釈を書き込む編集機能で、これを利用してスクリーンショットに文字や図形を書き込むことができます。文章で表現することが難しいボタンでも、線で囲めばいいわけですから、スクリーンショットを活用する幅が広がります。

マークアップで加工したスクリーンショットは、画面左下の共有ボタンをタップするとメールに添付したりメモに追加したりできます。画面左上の「完了」をタップすれば、カメラロールへ保存するかそのまま削除するかを選択できます。

スクリーンショットを撮影すると現れる小窓をタップすると、マークアップ機能を使いその場で文字や図形を書きくわえることができます